☆彡褒められた人は、褒め言葉にふさわしい人になる。
ノーベル賞を受賞した小柴 昌俊さんは中学一年の時に数学が好きになったそうです。
なぜかと言えば先生が好きだったから。
同じく田中 耕一も小学生の時に良い先生に巡り合えたと話しています。
「教科書通りの考え方じゃなくてもいいんだよ」と子供一人、一人の発想を認めてくれる先生だったそうです。間違っていても独創性をほめてくれたそうです。
お二人とも先生が好きになって、勉強が好きになり、ついにはノーベル賞をとってしまいました。
先生が好きになったのには「褒められた」ことがあったようです。
国立教育政策研究所が調査した結果では、
父親に勉強のことをほめられると、小中高生の65%以上がやる気になり、
母親に褒められると70%以上がやる気を出すそうです。
さらに、先生に褒められると、小学生の94.6%、中高生でも80%が意欲が出るそうです。
逆にやる気をなくす言葉は「勉強しろ」です。私(近藤勝重)自身もそうだったなあと思います。
褒められて意欲的になるのは何も子供ばかりではありません。
大学生、社会人でも同じです。
私(近藤勝重)は週に一度大学で教えています。マスコミ志望が多い学生に作文を書かせそれを添削しています。
その時に必ず何か一つ褒めるようにしています。褒めた後に少し、問題点を付け加えますが、まず褒めます。
一例です。
ある女子学生がホームシックにかかって、「家に電話をかけたくてたまらなくなった」と書いてきた。
その気持ちはわかるけど、それだけではその思いが弱いんじゃないのかな、というと即書き直してきました。
「自分の体が電話線に入り込みたいほどの気持ちになった」と・・・。
「それでいい。そういう風に、自分にしか書けない表現が大事なんだ。」と褒めると嬉しそうに、笑顔を見せました。
その後、その学生は大きな文学賞を取り、今、各喜びを満喫しているようです。
社会人だって褒められるのはうれしいことです。
ある女性社長のモットーは「褒めること」だそうです。
怠け者の社員がいたらしばらく観察して、「性格が明るい」ことがわかり、
「あなたがいてくれて周りが明るくなるわ。みんなそれで助かっているのよ。」と褒めました。
それからというもの彼は一生懸命働きだしたそうです。
褒め上手で天下を取ったのが竹下登元首相です。
竹下登元首相の得意技は「A君はよう勉強してるな」と本人がいないところで褒めることです。
竹下さんの言葉だから、あっという間に広がり、A君に伝わります。(計算通り)
本人不在の場所で言われた褒め言葉だけに真実味が増し、A君はとてもうれしくなり、益々勤勉になったそうです。
こうして、竹下さんは巨大な人脈を広げていったというわけです。
もしも、能力があるのにさぼってばかりの部下がいたら貴方はどうしますか?
「もっとまじめにやれ!」なんていうのは逆効果ですよ。
「あなたのような遊び心のある人が頑張ってくれたら・・・」とか、
「遊び心のわかる人にしかヒット商品は作れないのよね」と。
何とかいいところや褒める言葉を見つけ出しましょうよ。
「期待をかけた相手は、いつかその期待に応えてくれる」というのが心理学のセオリーです。
草花がそうですね。手をかけてきれいに咲いてねと毎日言っていると本当に期待通りに見事に咲いてくれます。
褒めていると、「褒められた人はやがて、その褒め言葉にふさわしい人間になる」ということですね。
けなすより、褒められる方が自分も気分がいいし、相手もうれしいですよね。
職場でも、家庭でも、互いをほめる。これが簡単に皆が幸せになれる簡単な方法です。
☆彡今日の一言
❶人はけなすより褒めて育てよ!(褒める>叱る)
➋褒め上手は良い人間関係を築ける。(間接褒めは効果あり)
❸苦手な人の長所を探して褒めろ!(必ず仲良しになれる)
❹ 褒めていると、「褒められた人はやがて、その褒め言葉にふさわしい人間になる」
人生は一度だけ、でもね リセットは何度でもOK♪~ 楽しまなくっちゃ♪~
Good Luck!! 幸運を祈ります! おきばりやす。
以上は近藤勝重著「幸せの雑学」より一部抜粋&加筆
★小柴 昌俊(こしば まさとし、1926年(大正15年)9月19日 - )は、日本の物理学者・天文学者。1987年、自らが設計を指導・監督したカミオカンデによって史上初めて太陽系外で発生したニュートリノの観測に成功したことにより、2002年にノーベル物理学賞を受賞した。日本学士院会員。
学位は、ロチェスター大学Ph.D.、東京大学理学博士。称号は日本学術会議栄誉会員、東京大学特別栄誉教授・東京大学名誉教授、明治大学名誉博士、東京都名誉都民、杉並区名誉区民、横須賀市名誉市民、杉並区立桃井第五小学校名誉校長。勲等は勲一等旭日大綬章、文化勲章受章。
★田中 耕一(たなか こういち、1959年(昭和34年)8月3日 - )は、日本の化学者、エンジニア。 株式会社島津製作所シニアフェロー、田中耕一記念質量分析研究所所長、田中最先端研究所所長。東京大学医科学研究所客員教授などにも就任している。東北大学名誉博士。文化功労者、文化勲章受章者、日本学士院会員。
ソフトレーザーによる質量分析技術の開発により学士で唯一のノーベル化学賞受賞者。ノーベル賞を受賞して以降も、血液一滴で病気の早期発見ができる技術の実用化に向けて活躍中である。
★近藤勝重(こんどう かつしげ、1945年 - )は毎日新聞東京本社・客員編集委員、コラムニスト。
愛媛県新居浜市出身。早稲田大学政治経済学部卒業後に入社した地元・愛媛県の南海放送で記者を務めた後に、1969年に毎日新聞へ入社した。
毎日新聞大阪本社社会部への配属後は、警察担当記者を10年ほど務めた後に、遊軍記者として1980年代に関西で頻発した大事件(グリコ・森永事件や豊田商事事件など)を取材。また、関西の芸能・文化に対する造詣が深い。
著書に「大阪スペクタクル」(三省堂)「やすし・きよしの長い夏 ― 大阪狂騒曲」(新潮社)「笑売繁盛 ― よしもと王国」(毎日新聞社)「大感動」「となりのハハハ」など多数あり。