☆彡一日一快への誘い
黒澤明監督の映画に「悪い奴ほどよく眠る」というのがありました。
知り合いの医者はそれをもじって「悪い奴ほどよく治る」と言って笑わせてくれます。
ここで、大酒飲んでタバコ吸って夜遊びしての不殺生を進めているわけではありません。
そんなの体に悪いに決まっています。
ただし、まじめに、健康を考えすぎるのもよくないのだそうです。
これは体に良くない、あれも健康に悪いとあまりにも禁欲的な生活を送ろうとするとかえってストレスを生じる。
ストレスは万病の元です。最近よく聞く「健康病」というのだそうです。
生き方についても同じことが言えるようです。
マイナス思考よりプラス思考の方がいいに決まってます。でもね~、「ポジティブに、ポジティブに」ばかりではうまくいかない時もあるかもしれません。
たまにはおいしいものをたっぷり食べてみる。一日何もせずゴロゴロしてみる。
時にはいい加減(良いかげん)に生きてみる。
そういうことが感情の老化を防ぐのです。
エキサイティングな経験が心のハリをもたらす。もっと効果があるのは「恋心」だそうです。
医学の世界でも「快い経験をした方」が身体の免疫機能は高まるそうです。
作家の城山三郎さんは「一日一快」ということを提唱しています。
小さいことでもいいのです。
今日は自分の部屋に飾るバラを飼って帰ろうとか、久しぶりにアイスクリームを食べようとか、新しくできたケーキ屋さんに入ってみようとか、ちょっとドキドキ、ワクワクできればいいのです。
それが「一日一快」なのです。
映画評論家の淀川長治さんは生前「一日一度の感動を」とおっしゃっていました。もちろん映画を観ての感動です。
人それぞれに「快」があるはずです。あまりまじめに考えこまず、毎日を楽しみましょう。
☆彡今日の一言
❶人生はバランスが大事。(いつもマイナス思考、いつもプラス思考ではなく臨機応変にベターな方を取ってみる。プラス思考>マイナス思考)宇宙も絶妙なバランスで均衡がとれている。
➋「一日一快」をやってみよう。
人生は一度だけ、でもね リセットは何度でもOK♪~ 楽しまなくっちゃ♪~
Good Luck!! 幸運を祈ります! おきばりやす。
以上は近藤勝重著「しあわせの雑学」より一部抜粋&加筆
★近藤勝重(こんどう かつしげ、1945年 - )は毎日新聞東京本社・客員編集委員、コラムニスト。
愛媛県新居浜市出身。早稲田大学政治経済学部卒業後に入社した地元・愛媛県の南海放送で記者を務めた後に、1969年に毎日新聞へ入社した。
毎日新聞大阪本社社会部への配属後は、警察担当記者を10年ほど務めた後に、遊軍記者として1980年代に関西で頻発した大事件(グリコ・森永事件や豊田商事事件など)を取材。また、関西の芸能・文化に対する造詣が深い。
著書に「大阪スペクタクル」(三省堂)「やすし・きよしの長い夏 ― 大阪狂騒曲」(新潮社)「笑売繁盛 ― よしもと王国」(毎日新聞社)「大感動」「となりのハハハ」など多数あり。