☆彡ハッピーレッスン
✱イライラ解消法・・・日記の自分と対話する
イライラしたり、落ち込んでしまった時には日記帳やメモ帳に書いてみるのも一つの解消法です。
日記と言えば「アンネの日記」が有名ですね。
息が詰まるような日々の中でアンネは日記帳を「無二の親友」に見立てて毎日起こったこと、感じたことを書き綴ったのでした。
1942年6月12日最初に書いている。
「あなたになら、これまで誰にも打ち明けられなかったことも、何もかもお話しできそうです。どうか、私の為の大きな支えと慰めになってくださいね。」
そして、辛く、苦しい隠れ家生活での出来事や心にたまったあれこれを吐き出したのです。
この日記はナチスのユダヤ人迫害の事件をリアルに今に伝える貴重な記録になるとともに、少女から一人の女性へと成長する魂の記録としても、かけがえのない価値を持っています。
同時に精神医学的に見れば、アンネは日記を書くことによって、異常な緊張を強いられる日々のストレスにに耐えていったのです。
書くことによってイライラや落ち込みが一度、自分から放出される。
そうした行動で心が浄化されるのです。こうした作用を「カタルシス」と言います。
よく、もやもやしていた思いを口にしてしまうと、胸がすっきりすることがある、あれと同じ効果です。
でもね~、言葉は「もろ刃の剣」と言い、鋭い刃が隠されていることがある。思いがけず人を傷つけてしまうこともあります。
具体的に人の名を欠いて、自分の思いをぶつけることもできる。
さらに書くという作業は冷静さを取り戻させてくれるという機能もあります。
あれほど落ち込んでいたはずなのに、書いてみると「なんだ、そんなに深刻な問題ではないな」と気づかされる場合も少なくないのです。
日記と言っても毎日長々と書く必要はありません。
何かもやもやしたり、イライラが収まらない日など、メモ帳に簡単に書くだけでも大いに期待できます。
もし、心に引っかかることがあったならとにかく一度書いてみるといいでしょう。
そうしているうちに、何かが見えてくるものがきっとあることでしょう。
これにて一件落着、めでたし、めでたし~。
一度っきりの人生、でもね リセットは何度でもOK♪~ 楽しまなくっちゃ♪~
Good Luck!! 幸運を祈ります! おきばりやす。
以上は保坂隆監修 『プチ楽天家になる方法』 より一部抜粋&加筆
★カタルシス
カタルシスkatharsis
catharsis 英語 katharsis ギリシア語〈ギリシャ〉katharsis
ギリシア語で「排泄」「浄化」の意。
精神分析で、無意識の層に抑圧されている心のしこりを外部に表出させることで症状を消失させる治療法。通利療法。
★保坂隆(ほさかたかし)
1952年山梨県生まれ。保坂サイコオンコロジー・クリニック院長、聖路加国際病院診療教育アドバイザー。慶應義塾大学医学部卒業後、同大学精神神経科入局。1990年より2年間、米国カリフォルニア大学へ留学。東海大学医学部教授(精神医学)、聖路加国際病院リエゾンセンター長・精神腫瘍科部長、聖路加国際大学臨床教授を経て、2017年より現職
著書・監修書
『精神科医が教える還暦からの上機嫌な人生 』だいわ文庫
『プチ楽天家になる方法』
『「プチ・ストレス」にさよならする本』
『「ひとり老後」の楽しみ方』
『老後のイライラを捨てる技術』(以上 PHP研究所)、
『人生の整理術』『老いを愉しむ習慣術』(以上、朝日新聞出版)、
『「頭がいい人」は脳のリセットがうまい』(中央公論新社)、
『医者が考える「見事」な老い方』(角川書店)、
『小さいことにクヨクヨしない方法124』(廣済堂出版)、
『がんの心の悩み処方箋』(共著に寺田佐代子/三省堂)、
『平常心を失わない技術』(中経出版)などなど…etc.
ごきげんよう♪~