三毒・貪瞋痴 (とんじんち)の教えとは?
☆彡ハッピーレッスン
✱三毒・貪瞋痴 (とんじんち)についての教え
仏教の教えの中に「懺悔文(ざんげもん)」という短いお経があります。
わずか28文字ですが、そこには人生を幸せに生きるヒントが盛り込まれています。
まずはその全文をご紹介します。
我昔所造諸悪業 [がしゃくしょぞう しょあくごう]
皆由無始貪瞋痴 [かいゆむし とんじんち]
従身語意之所生 [じゅうしんごい ししょしょう]
一切我今皆懺悔 [いっさいがこん かいさんげ]
読み下し文
我れ昔より造る所の諸[もろもろ]の悪業[あくごう]は、
皆な無始[むし]の貪[とん]瞋[じん]痴[ち]に由り、
身[しん]語[ご]意[い]従[よ]り生[しょう]ずる所なり。
一切を我れ今[いま]皆な懺悔[さんげ]す。
これを私(南泉和尚)流に解釈すると
『幸せな人生を送るためには、欲張らないこと、怒りを鎮めること、愚痴を言わないことが肝要です。
そして、自分に起こった良いこと、悪いことも含めて、すべてのことをありのままに受け止めます。そのうえで行動、言葉、考えを前向きにします。
でも、これはなかなかできません。そうした時は、まだ未熟だなあと振り返ります。そして、また新たな気持ちで前向きに生きていきます。』となります。
さて、この「懺悔文」の中に「貪瞋痴 (とんじんち)」という言葉が出てきます。
これは仏教でいうところの「三毒」と言います。
「貪」はむさぼるということ。人のものを欲しがったり、必要以上に手に入れようとすることです。
「瞋」は怒りに任せて我を忘れること。
「痴」は愚痴を言うこと。社会が悪い、行政が悪い、わかってくれない、やってくれないなどなど…etc.誰かへの不平不満を口にすることです。
愚痴はいくら言っても状況は変わらないし、むしろ悪くなります。
仏教では「貪瞋痴 」をやめようと言っています。
「ないことに目を向ける」のではなく、「今あることに目を向け、感謝しなさい」と教えています。
落ち着いて、前向きに行動すると、周りの人も影響され、皆で協力し合えることができるようになり、皆がハッピーになっていくのです。
仏教の理想は「みんなが幸せになること」なのです。
「貪瞋痴 」をやめるとみんなが幸せになると説いています。
私自身、たくさんの「貪瞋痴 」に振り回され、身も心も疲れ果てた時にお釈迦様が気づかせてくださったのです。
☆彡今日の一言
❶幸せになるには三毒・「貪瞋痴 」をやめる
❷ないことにフォーカスするのではなく、あるものにフォーカスし、感謝すること
人生は一度だけ、でもね リセットは何度でもOK♪~ 楽しまなくっちゃ♪~
Good Luck!! 幸運を祈ります! おきばりやす。
★三毒(貪・瞋・痴)とん・じん・ち
人間のもつ根元的な3つの悪徳のこと。三つの煩悩のこと。
自分の好むものをむさぼり求める貪欲,自分の嫌いなものを憎み嫌悪する瞋恚,ものごとに的確な判断が下せずに,迷い惑う愚痴の3つで,人を毒するから三毒,三不善根などとも呼ばれる。
以上は南泉和尚著「ほとけ様に教わった毎日をハッピーにする90の方法」より一部抜粋&加筆
★南泉和尚
1959年埼玉県秩父市生まれ。駒沢大卒。1987年秩父幼稚園に就職。1997年学園理事長、1998年曹洞宗慈眼寺住職に就任。
著書
ほとけ様に教わった 毎日をハッピーにする90の方法
日常の中で悟りをひらく10の徳目 (ディスカヴァー携書)
和尚さんにきいてみよう!大切なこころのはなし
自分を大きく咲かせる「ブッダ」の言葉―――ゆるす、認める、手放す… そして自由になる。
1日5分 朝の「禅のことば」練習帖
等がある。
ごきげんよう♪~