「手間のかかること」を楽しみ、愛おしむ
☆彡ハッピーレッスン
「手間のかかること」を楽しみ、愛おしむ
100歳を超えると自由度がとても下がってきました。
チョット出かけたいときも、一人で行くのは難しくなり、誰かに同伴をお願いします。
歩くときは「転ばないこと」を常に日心掛けなければいけません。
誰かと会う時には、補聴器をつけなければいけない。
つまり、「面倒なこと」が増えました。
でもね~、若い時だって面倒なことや手間のかかることは多かったのです。
当時は、「手間のかかることは」については「早く終える」「効率よくこなす」「うまく片付ける」という効率主義という考えをしていました。
ところが100歳を超えてみると日常生活のほとんどが「手間のかかることの連続」なのです。
でも、それらはすべて自分の体を守ることでもあるのです。
それらをいちいちマイナスの変化ととらえ、ストレスを逐一感じていては身が持ちません。
ならばどう考えればいいのでしょうか?
魔法の言葉は何事も「楽しむこと」なのです。
「手間のかかること」を楽しむ。
「面倒なこと」にかかる時間を愛しむ。
そう思うようになってからは気が楽になり、皆さんに『「笑顔」が増えましたね』と言われることが多くなりました。
たとえば補聴器とのおつきあいがそうです。
「補聴器どこに置いたっけ」「誰かに預かってもらったような気がするけど」等と混乱するすることもよくあります。
やがて、補聴器を見つけてようやく耳にはめたとしても調子が悪く、よく聞こえないことがあります。
そんな時、怒ったり、嘆いたり、感じよう的にならない。
だって、そんな面倒くささもひっくるめて人生の大切な一部なのですから。
もちろん「面倒を楽しむ」という域に行くまでには時間がかかります。
その前段階として、大事なことは「ありのままの自分を素直に受け入れること」です。
最初はなかなか受け入れられないものです。
「今まで簡単にできていたのにできないはずはない。」「なぜできないのだろう」などなど…etc.と頭の中は20歳前後のつもりでいます。
ところが細かいことが今まで通りにできなくなっているのです。
「1cmの段差に躓くのです。」
でも、今までと違う自分を受け入れればいいのです。
そして、「チョット手間のかかることもまず、我慢してやってみる」「面倒なことに、心を動かされない」そんな訓練をしてみるといいでしょう。
誰でも「手間のかかること」は嫌なものです。
でもね~、最初に少しだけ我慢して、「手間のかかること」に着手してみると「楽しい」という感情が沸き起こってくることもあります。
料理で一手間かけるとすごく美味しいものになったということはしばしばおこるものです。
また我慢してやり遂げたことを、身近な人に話すことも良いことです。
次の機会にも、再び頑張ることができますね。
「面倒あってこその日々」と思えるようになると手間をかけることが愛おしく感じられるようになることでしょう。
例えば相手にビールをグラスに注いであげるときに、片手で注ぐのではなく、もう一方の手を添えてあげる(一手間かける)と仕草も美しくなり、いただく方も美味しく飲めますね。
※お酒やビールの注ぎ方・注がれ方の正しいマナー
お酒によって違った!注ぎ方・注がれ方の正しいマナー | HowTwo(ハウトゥー)
「面倒なことや、手間がかかることもあなたの人生の大切な断片です。」
これにて一件落着、めでたし、めでたし~。
一度っきりの人生、でもね リセットは何度でもOK♪~ 楽しまなくっちゃ♪~
Good Luck!! 幸運を祈ります! おきばりやす。
以上は高橋幸枝著 『101歳の習慣』 より一部抜粋&加筆
★高橋幸枝のプロフィール
1916年11月2日、新潟県生まれ。新潟県立高田高等女学校卒業後、東京で、海軍省のタイピストとして勤務。髙橋幸枝先生(医療法人社団秦和会 理事長)は、1月16日、享年103歳をもって逝去されました。
退職し、中国北京にて、日本人牧師の元で秘書として働く。医学部受験を決意し帰国。福島県立女子医学専門学校入学、卒業後は、新潟県立高田中央病院に勤務。1953年に東京都町田市の桜美林学園内に診療所を開設、その後、50歳で「秦野病院」を開院し、院長に就任。現在も「秦野病院」「はたの林間クリニック」「子どもメンタルクリニック」「はたのホーム」「就労移行支援事業所りんく」などを運営する医療法人社団秦和会理事長を務める。
◆著書
・こころの匙加減 100歳の精神科医が見つけた
・小さなことの積み重ね 98歳現役医師の“元気に長生き”の秘訣
・そっと無理して、生きてみる 百歳先生の人生カルテ
・101歳の習慣
・小さなことの積み重ね 98歳現役医師の“元気に長生き"の秘訣
などなど…etc.その他多数あり
ごきげんよう♪~