☆彡「今の私」は生まれつき?
知人や友達を見ると、自分にはないものが目に付いて、うらやましいく思うことがあります。
「どうして自分は、いつもこうなんだろう。もっと違う自分になりたい。」
「自分の考え方を変えたい」と思うことは、誰にもあるはずです。
ところが、なかなか変わらずに悩んでいる人は多いですし、この性格は生まれつきだから、自分ではどうにもならない、とあきらめている人も多いようです。
でもね~、「今の私」は生まれつきで絶対に変わらないものなのでしょうか?
お釈迦様は「固定不変の私というものは存在しない」とおっしゃいました。
固定不変とは生まれつき決まっていて、変わらないという意味です。
「生まれつき変わらない私はいない」のですから「私」というものは、常に変わり続けているのです。
実際に、「私」というものは、毎日毎日、変化していきます。
一日一日だと、小さい変化なので、気づきませんが、五年、十年と時間が経つとはっきり変わっていることがわかります。
例えば、昔は魚が嫌いでも、今では結構、好きになったということはよくあることです。
昔は、ハードロックが好きでも、今では、あんまり関心がなくなったということも良く聞きます。
学生時代は、朝が苦手でも、早朝の仕事についたため、すっかり朝型人間になってしまう人もいます。
このように「私」というのは変化しています。
一般に「習慣が人を作る」と言われています。習慣とは日々のその人の行いがその人の身に付いたものですから、日々の行いが目に見えない力となって、その人を作っていくということですね。
具体的に振り返ってみると、遅刻や忘れ物、確認ミスが多いという人は、いつも行動がぎりぎりになっていて、余裕がない人がほとんどです。
直前になって移動したり、動きだしたりしますから、結局、遅れたり必要なものを持っていくのを忘れたりします。
逆に、普段から余裕をもって行動する習慣がついている人は多少、渋滞や電車が止まっても、約束の時間に間に合いますし、忙しい時でも落ち着いて行動できるので、ミスややり直しがありません。
あの人に任せれば大丈夫と周りから信頼されます。
遅刻や物忘れが多いかどうかは、「生まれつきの性格」だからどうにもならないのではなくて、これまで、その人がやってきた行いの積み重ねによるものなのです。
ということは、これからの行いを変えていけば、誰でも遅刻や物忘れをしない自分に変わっていけるということです。
自分の考え方のクセを自覚したり、違った視点から物事を見てみたり、自分とは違う発想に触れたりすることによって、なりたい自分に変わることができるのです。
ちょうど、滝を遠くから見ると、一枚の布を垂らしたように変わらない姿に見えるかもしれませんが、近づいてみると、滝の水は一瞬一瞬、ものすごい勢いで流れて変化しています。
「一秒前の滝」と「今の滝」と「一秒後の滝」都では全く違います。
同じように、「私」も「生まれついてずっと変わらない私」があるように思うかもしれませんが、毎日の行いによって変わり続けています。
「変われない自分はない」のです。
☆彡今日の一言
①「生まれつきの私」はいない。すべては無常である。
②自分の今の行いが自分の明日を変えていく。
人生は一度だけ、でもね リセットは何度でもOK♪~ 楽しまなくっちゃ♪~
Good Luck!! 幸運を祈ります! おきばりやす。
以上は岡本一志著「幸せのタネをまくと幸せの花が咲く」より一部抜粋&加筆
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★岡本一志のプロフィール
岡本一志(おかもとかずし)
一般社団法人 全国仏教カウンセリング協会代表
昭和51年、愛媛県生まれ
東京大学理学部数学科中退
全国各地で年間120回以上の勉強会、講演会を開催している。
人間関係や仕事、恋愛、家庭の問題など、様々な悩みごとの相談に乗り、仏教の教えに基づいたアドバイスをしている。
著書に「幸せのタネをまくと幸せの花が咲く1,2」(一万年堂出版)
「心がほっとするほとけさまの50の話」(三笠書房)があり、
累計30万部のベストセラーになっている。