ハッピーライフ専科

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「いのちより大切なもの」とは?

☆彡いのちより大切なもの

いのちが一番大切だと

思っていたころ

生きるのが苦しかった

いのちより大切なものが

あると知った日

生きているのが

嬉しかった       (星野富弘=ほしのとみひろ)


八月の末、ご縁があって、群馬県勢多群東村に富弘美術館を訪れ、その後星野さんともお目にかかる機会に恵まれた。

お逢いしたら、詩の冒頭にある『いのちより大切なもの』って何ですか』とお尋ねしたいと、かねがね思っていたのに、いざその場になると、私は「その車いすをどうやってお動かしになるのですか」といった愚問しか口に出していなかった。

そして、そんな問いにも、嫌な顔一つなさらずに、実演して車いすを動かして見せてくださる星野さんの優しさに触れたのだった。

 

『いのちより大切なもの』についての質問をしなくてよかったと今は思っている。

なぜならこれは答えをもらうものではなく、私たち一人ひとりが自分の生活の中で求め続け、見出してゆくものなのだろうから。

 

もしも私が「シスターにとって、それは何ですか」「シスターも命より大切なものをお持ちですか」と尋ねられたら、果たして私はなんと答えるだろうか。

 私たちの命、それは延命装置で生かし続けることができるものであり、植物状態になったとしても保ち続けるものである。

 

 脳死か心臓死かということが大きな問題となったのも、命の終わりはいつか、つまり、何をもって死と判定するかということについてであって、「人を生かすものは何か」ということについてではなかった。

 

 人間が「生きている」ということと、「生きていく」ということとは、実は大きく違うのだということを私たちは知っている。

 

 星野さんも、ただ生きているだけの自分でなく、生きていくことができる自分にお気づきになった喜びを、詩に表されたのではなかろうか。

 

 その生きていく力は、傷のあるままで愛されているのに気づき、それを気づかせてくれる人々の愛、神の愛に気づいて与えられた力だったのではないだろうか。

 

 そういう力に支えられて、苦しいことの多い一生を生きた一人の人間の生の軌跡は、この世の命に勝る尊い尊いものなのだ。

 

 私の心を冒頭の詩がしばしば横切る。それは多くの場合、私が自分の命を一番大切に思うがゆえに苦しんでいる時である。

 

 私などはわからない苦しい時間を過去に過ごし、今もお過ごしの星野さんは、かくてご自分の手足、体の不自由さで、数えきれない多くの人々の心を自由にする詩を生み出してくださっている。

 

ありがたいと思う。

 

一度だけの人生、でもね リセットは何度でもOK♪~ 楽しまなくっちゃ♪~

 

Good Luck!! 幸運を祈ります! おきばりやす。

 

以上は渡辺和子著「目に見えないけれど大切なもの」より一部抜粋&加筆

 


星野富弘のプロフィール
星野 富弘(ほしの とみひろ、1946年4月24日 - )は、日本の詩人・画家。国内外で「花の詩画展」が開かれている。

最終学歴 群馬大学教育学部体育科
活動期間 1972年 -
ジャンル 詩・水彩画・ペン画・随筆
代表作 『愛、深き淵より。』(1981年)『四季抄 風の旅』(1982年)
主な受賞歴 群馬県名誉県民(2006年)

◆プロフィール
1946年 - 群馬県勢多郡東村(現・みどり市)に生まれる。
1970年 - 3月、群馬大学を卒業し、中学校の体育教師になるが、同年6月17日、仕事(クラブ活動の指導)中の墜落事故で頸髄を損傷、手足の自由を失う。
1972年 - 群馬大学病院入院中、口に筆をくわえて文や絵を書き始める。
1974年 - 病室でキリスト教の洗礼を受ける。
1979年 - 入院中、前橋で最初の作品展を開く。9月に退院し、帰郷。
1981年 - 結婚。雑誌や新聞に詩画作品やエッセイを連載。
1982年 - 高崎で「花の詩画展」開催。以後、全国各地で開かれる詩画展は現在も続いている。


◆著作
『愛、深き淵より。』(1981年、立風書房、ISBN 4651140068 絶版)
『四季抄 風の旅』(1982年、立風書房、ISBN 4651110118)
『花の詩画集 鈴の鳴る道』(1986年、偕成社、ISBN 4039632907)
『かぎりなくやさしい花々』(1986年、偕成社、ISBN 4036341308)
『銀色のあしあと』(三浦綾子との対談)(1988年、いのちのことば社、ISBN 4264021979)
『花の詩画集 速さのちがう時計』(1992年、偕成社、ISBN 403963540X)
『花の詩画集 あなたの手のひら』(1999年、偕成社、ISBN 4039637607)
『新版 愛、深き淵より。』(2000年、立風書房、ISBN 4651140165)
『花の詩画集 花よりも小さく』(2003年、偕成社、ISBN 403963800X)
『山の向こうの美術館』(2005年、富弘美術館、ISBN 4039638409)
『たった一度の人生だから』(日野原重明との対談)(2006年、いのちのことば社、ISBN 4264024684)
『ことばの雫』(写真=星野昌子)(2008年、いのちのことば社、ISBN 4264026814)
『新編 四季抄 風の旅』(2009年、学研パブリッシング、ISBN 4054040853)
『詩画集 風の詩-かけがえのない毎日』(舘内端と共著)(2010年、学研パブリッシング、ISBN 4054044662)
『花の詩画集 種蒔きもせず』(2010年、偕成社、ISBN 4039639200)
『詩画集 ありがとう私のいのち』(2011年、学研パブリッシング、ISBN 405203497X)
『いのちより大切なもの』(2012年、いのちのことば社、ISBN 4264030536)


★渡辺 和子のプロフィール
渡辺 和子(わたなべ かずこ、1927年2月11日 - 2016年12月30日)は、キリスト教カトリック修道女 (修道女名:シスター・セント・ジョン)。 学校法人ノートルダム清心学園理事長。北海道旭川市生まれ。
父は台湾軍司令官や陸軍教育総監を務めた渡辺錠太郎。1936年2月26日、陸軍将校の一部らが起こした軍事クーデター「2・26事件」で、父親が反乱軍の将校らに殺害される場面を9歳のときに自宅で目撃する。
「血の海の中で父は死にました。凄惨な死でございました」
渡辺さんは当時のことをエッセイ集『美しい人に』などでも書いているほか、講演などでも折に触れて当時の様子や、加害者の遺族との「和解」や「赦し」について語っていた。
 
◆略歴
1927年、北海道旭川市で出生。父親は当時、陸軍中将で旭川第7師団長だった渡辺錠太郎で、53歳の時の子であった。4人兄姉の末っ子で次女。
1936年、成蹊小学校3年生で9歳の時に二・二六事件に遭遇。父の居間で、当時大将で教育総監だった父が青年将校に襲撃され、43発の銃弾で命を落としたのを、わずか1mほどの距離から目の当たりにした。
成蹊小学校、雙葉高等女学校(現 雙葉中学校・高等学校)卒業。
1945年、18歳でキリスト教カトリック)の洗礼を受ける。1951年聖心女子大学に通いながら上智大学で文書作成のアルバイトをし、1954年上智大学大学院西洋文化研究科修士課程修了。
1956年、29歳でナミュールノートルダム修道女会に入会。
アメリカへ留学し、1962年6月にボストンカレッジ大学院で博士号(哲学)を取得したのち、同年9月にノートルダム清心女子大学教授に就任。
1963年に36歳という異例の若さで岡山県ノートルダム清心女子大学の学長に就任(1990年に退任)。長年にわたり教壇に立ち、学生の心を支え指導する。
1977年にはうつ病を患う。1984年にマザー・テレサが来日した際には通訳を務めるなど多方面で活躍。著書も多数。
1990年にはノートルダム清心女子大学の名誉学長、及びノートルダム清心学園の理事長に就任。1992年~2001年には日本カトリック学校連合会理事長に就任した。
1996年、69歳の時にカルカッタの修道会本部を訪れる。
2012年に発売した著書『置かれた場所で咲きなさい』が、200万部を超えるベストセラーとなった。
2016年12月30日、膵臓癌により死去。89歳没。
 
◆受賞
1974年 - 岡山県文化賞(学術部門)を受賞
1979年 - 山陽新聞賞(教育功労)を受賞
1979年 - 岡山県社会福祉協議会より済世賞を受賞
1986年 - ソロプチミスト日本財団より千嘉代子賞を受賞
1989年 - 三木記念賞を受賞
2015年 - 広島大学のペスタロッチ賞を受賞[8]。
2016年 - 春の叙勲で旭日中綬章を受章[9]。
◆著書
『信じる「愛」を持っていますか』PHP研究所、1981年
『心に愛がなければ』PHP研究所、1986年
『現代の忘れもの』日本看護協会出版会、1989年
『愛をこめて生きる』PHP研究所、1989年
『愛することは許されること』PHP研究所、1999年
『目に見えないけれど大切なもの』PHP研究所、2003年
『愛と励ましの言葉366日』2004年、PHP研究所
『忘れかけていた大切なこと』2005年、PHP研究所
『「ひと」として大切なこと』PHP研究所、2005年 - 2003年刊行『人間としてどう生きるか』の改題版
『愛と祈りで子どもは育つ』2006年、PHP研究所
『美しい人に』PHP研究所、2008年
『幸せのありか』PHP研究所、2009年
『置かれた場所で咲きなさい』幻冬舎、2012年
『スミレのように踏まれて香る』朝日新聞出版、2012年 - 1970年刊行『人をそだてる』(サンパウロ)の改題、加筆修正版
『面倒だから、しよう』幻冬舎、2013年
『幸せはあなたの心が決める』PHP研究所、2015年
『どんな時でも人は笑顔になれる』PHP研究所、2017年
『あなたはそのままで愛されている』PHP研究所、2018年 - 遺稿集

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