仕事と遊びに関する一考察! タル・ベン・シャハー著成瀬まゆみ訳「ハーバードの人生を変える授業」より
✱人生を変えるレッスン✱
◆仕事と遊びに関する一考察
心理学者のミハイ・チクセントミハイとジュディス・ルフェーブルは「仕事と遊びの最適体験」と題する論文で、「人は仕事より、遊びを好む」としています。
この結論は驚くようなものではありませんが、別の事実もわかりました。
それは、私たちは遊びの方を好んでいるにもかかわらず、「フロー」の状態を体験するのは遊びではなく、仕事の方が多いという事実です。
「フロー」とは「ゾーン」に入った状態、つまり、その行為に完全に没頭し、最高の結果を出し(ピーク・パフォーマンス)、それを心から楽しんでいる状態(ピーク・エクスペリエンス)のことです。
遊びを好きだとする一方で、仕事をしている時の方が「ピーク・エクスペリエンス」を体験できるという矛盾は奇妙であると同時に大変示唆的です。
「仕事は辛い努力が必要なもので、遊びは楽しいもの」といった偏見があまりにも強く定着しているため、人は実際に体験していることを正しく認識することができなくなっています。
たとえ、仕事で楽しい体験をしても、思い込みでつらい体験として自動的に認識してしまっているのです。
そうすると、幸せになれる可能性はとても制限されてしまいます。
幸せになるためには、ただ楽しさを感じるだけでなく、楽しさを感じていると気づく必要があるからです。
☆彡ワーク
◆思考
自分が学校や仕事でしていることを恩恵だと感じることはできますか?
その中で楽しいことは何ですか? 楽しんでいますか?
仕事を心から楽しんでいる人を知っていますか?
◆行動
自分のために学び続ける
幸福で成功している人は、ずっと学び続けています。
常に疑問を持ち、周りの世界に対する好奇心を持ち続けているのです。
自分のための勉強は人生のどの時点にいても、つまり15歳であっても、115歳であっても学生であろうと同じ職場に25年間勤務していようと始めることはできます。
勉強の内容は次の2つの分野で構成してみてください。
「自己啓発」と「仕事に関する知識習得」です。
それぞれの分野において、現在および将来的に役立つことを学ぶようにしましょう。
そして、毎日決まった時間を勉強に充てるようにしてください。
たちえば、「自己啓発」のためには心理学者オサニエル・ブランデンの著書など、自尊心や自信を高める本を少しづつ読むのもいいでしょう。
「仕事に関する知識習得」のためには、師として、信頼できる人を見つけて、食事を一緒にし、相談をしたりアドバイスを受けましょう。
新しい情報が得られるセミナー等に参加するのもいいでしょう。
「自己啓発」と「仕事の勉強」の相関関係を考えてみましょう。
どちらの関心も満足させられることや、知識の分野が重なるところはありますか?
「仕事と遊び」の両方の関心を満たし、あなたが楽しめるようなことを見つけることはできますか。
☆彡今日の一言
「何が天職であるかを本質的に教えてくれるのは、内面からの深い喜びがあるかどうかだ。仕事を苦しみと見なしながら社会の中で、この考え方は革命的であるが、真実である。」
(教育者 パーカー・パーマー)
一度っきりの人生、でもね リセットは何度でもOK♪~ 楽しまなくっちゃ♪~
Good Luck!! 幸運を祈ります! おきばりやす。
以上はタル・ベン・シャハー著成瀬まゆみ訳「ハーバードの人生を変える授業」より一部抜粋&加筆
★タル・ベン・シャハーのプロフィール
タル・ベン・シャハー(Tal Ben-Shahar/1970年-/男性)は、肯定心理学(ポジティブ・サイコロジー)や指導心理学(リーダーシップ・サイコロジー)の分野で教鞭をとる心理学博士(組織行動論)、教師、著述家。ハーバード大学で授業を受け持っていた際には受講したい生徒が殺到するなど、ハーバード大学の人気講師としてニューヨーク・タイムズ紙やボストン・グローブ紙などのメディアにも取り上げられた。イスラエルのヘルツリヤ学際センターで教鞭をとる一方で、講義・講演などを世界各地で行っている。(参考文献・出典:ウィキペディア+Amazon.co.jp書籍紹介情報+ハーバードの人生を変える授業/大和書房+ハーバードの人生を変える授業2/大和書房+HAPPIER/幸福の科学出版)
◆著書
主な著書(邦訳書)に『ハーバードの人生を変える授業/大和書房(訳:成瀬まゆみ)』『ハーバードの人生を変える授業2 次の2つから生きたい人生を選びなさい/大和書房(訳:成瀬まゆみ)』『HAPPIER 幸福も成功も手にするシークレット・メソッド/幸福の科学出版(訳:坂本貢一)』『最善主義が道を拓く ポジティブ心理学が明かす、折れない生き方/幸福の科学出版(訳:田村源二)』などがある。